君・恋・スマイル~初恋~
私はただまっすぐ走った。

どこに行きつくかはわかんない。

でも、涙が止まんなくて、こんな顔見せられないから・・・。

しばらく走っていると森を抜けた。

そこは、白い砂浜が広がる海。

私はそこに腰をおろして海を眺める。

・・・終わっちゃった・・・。

また涙が出てきた。

「駄目だな、私・・・。」

こんなに弱虫だなんて知らなかったよ。

最後まで強がっちゃった。

どこまでもかわいくない女の子ね。

でも・・・伝わったよね、きっと。

・・・凜が自分に自信を持てますように。

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