君・恋・スマイル~初恋~

side真衣

今は夜の九時。

さんざん花火で騒いだ後、なんとなくグループに分かれた。

私は、今1人。

静かにぱちぱちと音を立てる線香花火をやっている。

「真衣っ。」

向こうで優真と思音と、遊んでいた凜が、私のところへ来た。

「凜・・・。」

・・・ってことは、優真と思音は2人っきりなんだね。

「真衣にしては珍しいな。」

「何がよ・・。」

「ギャーギャー騒がないなんてさっ。」

凜がくすっと笑う。

「うるさいなぁ・・・・。」

「・・・優真と思音を見てるの?」

「えっ・・・!?」

何コイツ。

なんでわかるのよ・・・。
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