君・恋・スマイル~初恋~
「え・・・・」

思音と私、顔を見合わせる。

だってまさか自分がそんなこと聞かれるなんて・・・。

「・・・・っ」

私は口が開かない。

だってこの気持ちは私の秘密だから・・。

先に口を開いたのは思音だった。

「・・・真衣ちゃん、凜くんのこと好き?」

「えっ!?別に好きじゃないよ!なんで?」

思音の顔が一気に赤く染まる。

う、うそ。

「もしかして思音、凜が好きなの?」

おそるおそるこの言葉を発した。

「も、もーう・・・」

思音は布団の中にもぐってしまう。

思音が凜を好きなんて、夢にも思わなかった・・・。
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