君・恋・スマイル~初恋~
真衣のもとへ走るオレ。

多分顔は真っ赤。

当の真衣は思音とホースで虹を作っている優真を、撮っている。

「真衣」

「・・・?」

無言で振り返る真衣の瞳を見た。

こっちの下心をわかっていない、純粋な、瞳。

そんな瞳で見つめられると、照れる・・・。

「・・・・っ」

真衣に触れたくなって、真衣の前髪に触れる。

「凜、どうしたの?」

・・・もしも真衣がオレが照れてるのに気づいて様子が変わってたなら。

抱きしめてやろうって。・・・キスでもかましてやろうって。

そう思ったけど、やっぱりその純粋な瞳は変わらないから。

・・・・何も、できねーよ。

「・・・・鈍感。」

「はぁ?」

「・・・・部屋戻るわ。」

「え?ちょっと・・・・」
< 291 / 393 >

この作品をシェア

pagetop