君・恋・スマイル~初恋~
つるっ

表すならそんな音。

足が滑った。

「え」

声を出したときは遅くって、私は階段を転がっていた。

「キャーッ‼」

どんっと、すごい音がして、私の体に痛みが走った。

「いったぁー・・・・」

泣きそう・・・。

めちゃくちゃ痛い!

「ちょっと大丈夫!?バカじゃないの!?」

あんまり大きい声を出さないりまりの声が廊下に響く。

「あはは・・・」

立とうとした時、足が痛む。

「ごめん、先行って・・・」

「真衣ちゃん、思音につかまっ・・・」
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