君・恋・スマイル~初恋~
思音が私に手を差し伸べたのと同時に・・・

私、宙に浮いてた。

「えっ」

何が起きたのかわかんなくて混乱する。

「ちょっ・・・な・・・?」

「オレが真衣連れてくから。」

声がして、その方向を見ると、頭の上に凜の顔。

なんでっ!?

凜の手は私の肩にあって、もう片方は・・・

足を支えてた・・・!

「っ!?」

ちょっと待って。

だってこれ・・・お姫様だっこされてる!?

相手は、凜だし・・。

「お、おろせ、バカ!!」

顔が熱い・・・。

当たり前だと思う。

お姫様だっこなんて、マンガの中の世界だもん‼

そんな私に向かって凜は言った。

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