君・恋・スマイル~初恋~
「思音ありがとー!」

思音はやっぱり天使です。

かき氷を食べ終わって、みんなが上に行った時、思音が私を呼びとめた。

そして、けがの手当てをしてくれました☆

「けがいっぱいするくせに私、手当苦手なんだよねー」

思音は私の言葉に返事をしなかった。

黙って、何かを考えているみたい。

あの時から様子がおかしい。

・・・心配だよ。

「ねぇ、しお・・・」

「真衣ちゃんは思音の恋に協力してくれるんだよね・・・?」

なんだか思音の目は、悲しそうな、そんな目だ。

「急にどうしたの?」

私の問いかけに思音はやっぱり答えない。

まるで、早くして。と言ってるみたい。

「協力してるに決まってんじゃん!」

私はそう答えたけど思音は、強い口調で言った。

「本当に?」
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