君・恋・スマイル~初恋~
「おはよう、真衣ちゃんっ。」

「おそいわよ、真衣。」

「真衣はねぼすけだな~っ」

「とれーんだよ。
おまえのせいで遅刻したらどうしてくれんの?」

「・・・ごめんっ。」

なんだよ、その言い方。

私が悪いのはわかるけど、少しムスッとした。

「怒らないでよ、真衣ちゃん!
遅刻したら思音も一緒に謝るから!ね?」

私の顔をのぞきこんだのは、くるみ色のふわふわした髪を揺らす、紺野思音。

肌は色白、長い手足。

まつ毛は長くて目はくりくり。

かなりの美少女。

頭が良くて男にはかなりモテる。

でも鈍感で天然だから自覚なし。
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