君・恋・スマイル~初恋~
「真衣ちゃんが笑ってるとき・・・いつも、つらかった。」

「思音ごめ・・」

「・・・真衣ちゃんが、にくいの。」

「・・・っ」

大親友のそんな言葉に胸が痛んだ。

まるで、ガラスの破片が刺さったみたいに。

「凜くんも、真衣ちゃんのことばかりを見てたっ!嫌い・・・」

思音の声がリビング中に響く。

「真衣ちゃんなんて嫌い!」

・・・あぁ、バカだ私。

思音のこと考えないで、思音が凜を好きなのを知ってて、凜と仲良くしてた。

つらい気持ち、わかるのに。

「ごめん、思音。思音の気持ちわかってなかった。」

「っ・・・」

「私、思音にきらわれないように頑張るからっ。だから、嫌いにならないで!」

伝えなくちゃいけないと思った。

思音に、大好きの気持ちを。

私の気持ち、わかってください・・・。
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