君・恋・スマイル~初恋~
「なんで・・・なんで真衣ちゃんの話ばっかりなの!?」

「思音、どうしたんだよ、落ち着けっ・・」

「思音っ・・・思音っ」

涙と一緒に、心があふれる。

「凜くんのこと、大好きなのに!!」

ついに言ってしまった。

ずっと秘密にしてたこの思いを。

ごめんね、凜くん。

でも、もう抑えられない・・・。

「思音、でもオレは、真衣が・・・」

聞きたくないっ・・・!

そんなの、絶対やだよっ!!

「やだ!やだよっ!なんで!?思音は誰よりも凜くんが好きだよ?なのに・・・」

凜くんの大きな背中にしがみついて、思音は言った。

「思音ッ・・・・。」

凜くんの切ない声に腕の力が強くなる。
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