君・恋・スマイル~初恋~
「・・・オレも思音が好きだよ。」

「え・・・」

すごくびっくりして、声が出た。

・・・でも、すぐに現実はやってくる。

「でもそれは・・・・恋愛感情じゃないから。」

「でもっ・・・真衣ちゃんの好きな人は・・・!」

真衣ちゃんの好きな人は、凜くんじゃないんだよ。

実らない恋なんて・・・かわいそう。

「オレだって真衣がだれより好きだよ。・・・真衣じゃなきゃ、だめなんだ。」

凜くんは、「ごめん」と言って、思音から離れる。

「思音が好きなやつできたら、オレ超応援するから!」

「・・・・。」

「・・・好きって言ってくれてありがと。」

凜くんは真剣な顔でそう言うと、体育館から出て行った。

そして、1人だけになる。
< 327 / 393 >

この作品をシェア

pagetop