君・恋・スマイル~初恋~
「カッコ悪くなんてないよっ!!思音はすごいっ」

「す、すごいって・・・思音ふられたんだよ!?」

真衣ちゃんは伏せ目になって呟いた。

「・・・私は告白なんてする勇気ないから。」

真衣ちゃんは涙をこぼしている。

なんで・・・?

なんで、泣いてるの?

「ふられたからってなんなの?思音は私の自慢の親友だよっ!」

ねぇ、真衣ちゃん。

私のために泣いてくれてるって思ってもいいのかなぁ・・・?

「やっぱり私は思音が大好きなのっ!」

大好き・・・。

あぁ、なんて素敵な言葉なんだろう。

真衣ちゃんの言葉ですべてがあふれた。

「・・・しっ、思音だってぇーっ」

「う、うわぁぁぁんっ・・・思音ー」

「・・・ひっく、真衣ちゃぁ・・・」

その後も真衣ちゃんと思音はひたすら泣いた。

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