【短編】Little Kiss Magic 2~秘密と嫉妬~
Side 廉
いつもの道。いつもの角を曲がると、いつもの通り君がそこにいる。
「おはよう廉(れん)君。」
待っていたかのように僕を見つけて、君は満面の笑顔で駆け寄ってくる。
愛らしいその姿を見つけ君の心からの笑顔を見る時、僕はホッとして、それから頬が緩んでくる。
春の陽射しを浴びて肩で跳ねる柔らかなマロンブラウンの髪が天使の輪を作っている。
満面の君の笑顔は満開の桜の花にも負けないくらいに鮮やかだ。
今日もまた君は本当の笑顔で僕のために笑ってくれている。そのことが僕にとって何よりかけがえの無い宝物でもある。
「おはよう香織(かおり)。」
付き合い始めて半年。今日僕たちは2年生に進級する。
「ねぇ、また同じクラスだといいのにね。」
「うん。…きっと同じクラスになっているよ。」
「随分自信たっぷりに言うのね?まるで知っているみたい。」
僕の確信めいた言葉に不思議な顔をする香織の表情が可愛くてそっと耳元に唇を寄せてないしょ話のように小声で話す。
彼女の表情も二人で過ごすこの時間も、とても繊細で大声で話すと壊れてしまう。
何故かそんな風に感じたからだ。
「僕は魔法使いだからわかるんだよ。」
「クスッ…廉君は魔法使いなの?じゃああたしが今考えている事わかる?」
「わかるよ。『廉君大好き』って思っているんだろ?」
僕の言葉に図星といわんばかりに桜色に頬を染める香織。
そんな彼女が可愛くて、今すぐにでも抱きしめたくて……
かすめるように一瞬だけ唇を重ねた。
「おはよう廉(れん)君。」
待っていたかのように僕を見つけて、君は満面の笑顔で駆け寄ってくる。
愛らしいその姿を見つけ君の心からの笑顔を見る時、僕はホッとして、それから頬が緩んでくる。
春の陽射しを浴びて肩で跳ねる柔らかなマロンブラウンの髪が天使の輪を作っている。
満面の君の笑顔は満開の桜の花にも負けないくらいに鮮やかだ。
今日もまた君は本当の笑顔で僕のために笑ってくれている。そのことが僕にとって何よりかけがえの無い宝物でもある。
「おはよう香織(かおり)。」
付き合い始めて半年。今日僕たちは2年生に進級する。
「ねぇ、また同じクラスだといいのにね。」
「うん。…きっと同じクラスになっているよ。」
「随分自信たっぷりに言うのね?まるで知っているみたい。」
僕の確信めいた言葉に不思議な顔をする香織の表情が可愛くてそっと耳元に唇を寄せてないしょ話のように小声で話す。
彼女の表情も二人で過ごすこの時間も、とても繊細で大声で話すと壊れてしまう。
何故かそんな風に感じたからだ。
「僕は魔法使いだからわかるんだよ。」
「クスッ…廉君は魔法使いなの?じゃああたしが今考えている事わかる?」
「わかるよ。『廉君大好き』って思っているんだろ?」
僕の言葉に図星といわんばかりに桜色に頬を染める香織。
そんな彼女が可愛くて、今すぐにでも抱きしめたくて……
かすめるように一瞬だけ唇を重ねた。