【短編】Little Kiss Magic 2~秘密と嫉妬~
Side 香織
髪を整えてコンタクトをした廉君が登校したその日、クラスは大騒ぎだった。
一日中廉君はもみくちゃにされるくらいにクラスメイトに囲まれて、何があったとか、今までどうしてこの容姿を隠していたとか質問攻めにあっていた。
あなたの視線を独占したいという気持ちが日ごとに強くなっていくあたしは、彼が学校で眼鏡を取ったと言う事実にこんなにも不安になっている。
あなたが変わったことにみんなが驚いていた。
今まで廉君を気にもしていなかった女の子の視線があなたに注がれていた。
今まで廉君を話題にもしなかったクラスメイトがみんな我先にと廉君に話し掛けていた。
廉君は相変わらず言葉は少なかったけれど、ボサボサではなくサラサラの髪に瓶底では無い真っ直ぐな瞳でみんなを見つめて話していた。
誰もあなたの魅力に気付きませんように…
あなたを独占したくてそう思っていたあたしは、すごく我が侭で嫌な女の子だと思う。
きっと嫉妬で凄く醜い顔をしているんじゃないかと思うの。
あなたが楽しげに話すのはうれしい事の筈なのに何故だか胸が苦しくて。
あなたの為に笑ってあげなくちゃって思うのに何故だか上手く笑えない。
あなたが素敵になってあたしから離れていくような気がして…
あなたがなんだか遠い人に見えてしまって…
寂しくて仕方が無いの
一日中廉君はもみくちゃにされるくらいにクラスメイトに囲まれて、何があったとか、今までどうしてこの容姿を隠していたとか質問攻めにあっていた。
あなたの視線を独占したいという気持ちが日ごとに強くなっていくあたしは、彼が学校で眼鏡を取ったと言う事実にこんなにも不安になっている。
あなたが変わったことにみんなが驚いていた。
今まで廉君を気にもしていなかった女の子の視線があなたに注がれていた。
今まで廉君を話題にもしなかったクラスメイトがみんな我先にと廉君に話し掛けていた。
廉君は相変わらず言葉は少なかったけれど、ボサボサではなくサラサラの髪に瓶底では無い真っ直ぐな瞳でみんなを見つめて話していた。
誰もあなたの魅力に気付きませんように…
あなたを独占したくてそう思っていたあたしは、すごく我が侭で嫌な女の子だと思う。
きっと嫉妬で凄く醜い顔をしているんじゃないかと思うの。
あなたが楽しげに話すのはうれしい事の筈なのに何故だか胸が苦しくて。
あなたの為に笑ってあげなくちゃって思うのに何故だか上手く笑えない。
あなたが素敵になってあたしから離れていくような気がして…
あなたがなんだか遠い人に見えてしまって…
寂しくて仕方が無いの