夢を正夢にする夢
「凄いムカデだったな・・・」

先に沈黙をやぶったのは、楠木の方だった。

「・・・うん」

「夢みたいだな・・・」

「・・・・・・うん」

あれ?

「やっと会えたな・・・岬」

「ん?」


「返事を・・・聞かせてくれよ・・・あの時の・・・・・・」

あれ??

何?? 返事?? 夢・・・

鷹・・・





酷い混乱が、私を襲った。

物凄い眩暈が、私を襲う。





景色が、楠木の声が、薄れていくのが分かった・・・

これは・・・








夢。


< 18 / 93 >

この作品をシェア

pagetop