夢を正夢にする夢
ж

弁当時間、私は、苛苛していた。

だって・・・

楠木は、あの火野上にべったりだし。

火野上の周りには、女子が山になってるし。

いや、火野上に誰がどれだけ集ろうと別に~~

いいんだけどさ~~~

火野上が楠木を離さないもんだから、・・・





んがーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!




私の心の叫びーーーーーー!!!!!!!!!!!

が、拳にも伝わって、ワナワナ震えちゃうわよ!!!

「岬っちゃん。そんなに、遠くから心の叫びをぶつけちゃっても、気がつくはずはないわ」

「せめてさぁ~~」

楠木まで一緒にならなくてもさ・・・

面白くないわ。

本当に。

もう!!!

ヤダ!!!!!!!!





バギャリィイイイイイイィイィイィイイン・・・





派手に音を立てて、校庭側の窓ガラスが、一枚大破した。



「嘘っヤダぁっ」「ちょっ、マヂかよっ」

ガタガタガタ・・・

ガタガタ・・・



男女入れ混じった悲鳴と、席を立つ音が混ざり合う。

私も、あまりの驚きに席を立った。

思わず、響加に抱きつく、小心者の私。


何??

何々??


真ん中ら辺・・・その窓ガラスが、一枚、割られていた。

粉々とまでは行かないけど・・・

随分、バラバラと床に散っている。


い、一体・・・


何が飛んできたのよ!!


な、中からじゃないのよ。


だって・・・


その席付近には、誰も居なかったはず・・・


楠木が気になって、きょろきょろしていた私は、それをよく知っている。




でも、何かが飛んできたとしても・・・・・・


だって・・・


ここは・・・  4階なのよ!!!!!!?????




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