夢を正夢にする夢

皆が、そろりそろりと動きだす。

私は、窓側の席の前の方に居るんだけど、響加と一緒になって、窓の外、下を見た。



外には、人は居ない。

2階や3階のクラス、窓から顔を出して、こっちを見ていたけど・・・

怪我をしてる感じでもないし・・・

何かを投げた風にも見えない。



「下からは無理でしょ? 上るところなんて何処にもないし・・・ ???」

そう言われてもさぁ・・・

中は誰も居なかったし・・・

何か投げたら、目立つでしょーー??



???

うぅん??


視線を、教室内に戻す、私たち。

割れた窓の周りは、人だかりが出来ていた。



誰が呼んだのか、音に気がついたのか、先生まで数人やってくる始末。




この場は・・・


というか、この教室は、まるで見世物かのように人だかりが出来ていた。


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