夢を正夢にする夢
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ~~~~」
な、なによ!!!!
この、いかにもっていうか、ワザとらしい長い長いため息はっ!!
「あのさぁ。いくら俺でも、飛んでるやつ捕まえられると思うかぁ? おまいの頭ほど、軽かないんだぜ? 俺の体重は・・」
し、失礼ね!!!
何よっ! こんなハイレベルな屈辱・・・
腹が立つわね・・・
「じゃあ、ツバメを家で飼っているのかしら・・・」
私が1人で頭に血が上っていると、響加は冷静にそう言葉を返した。
やはり・・・
流石だわ響加っ
ほら、あの火野上だって・・・
無言で頭をかいている!!
「おまいらさぁ・・・俺の家に来てみるか?」
「なっ!! ヤダに決まってるじゃんかねぇ? 響加?」
即答する私。
響加に同意を求めてみた所、響加は、うなずいてくれた。
「ぅう~ん・・・」
火野上が、頭を触る・・・
そして、チラッと私を見ながら、こう言ったんだ。
「俺、今・・・楠木 実の家に居るんだけど??」
「えっえっ本当にぃぃっ??」
あ、ダメ・・・
ダメだと思うながら、目が輝いてしまう自分がいるわ・・・
あぁ・・そんなぁっ
思わず、響加を見る私・・・
「わ、解かったわ岬っちゃん。いぃえ、解かっているわ岬っちゃん。私は平気よ。この謎を解き明かしたくてうずうずしているのよ。私は・・・」
「謎・・・ねぇ・・・まぁ、ここで話しするよりかは、数段安全だとは思うぜ。込み入った話もあるし・・・」
楠木の家行き決定ね!!!!
な、何だ・・・そんなに、見た目ほど、悪くないのかなぁ??
火野上って・・・
って、そんな事思う私ってば、本当にいい加減だわ・・・
ちょっと反省・・・
で、でも。
火野上・・・
よく、私が楠木に食いついてくるって気がついたわね・・・
まだ、学校に来て、2,3日しかたっていないのに・・・