夢を正夢にする夢
「あ、あと…苗字で名前呼ぶの禁止。センカ ミサキだけど、センカも何か嫌」

私が言うと、火野上はムっとした表情でこう言ってきた。

「ヤ!!」

こ、子供ですかっ

アンタはっっ(笑)

「だってぇ俺人気者だからぁ~エコヒイキはしないって決めちゃってんのぉ~」

「・・・て、…家に上げといて言うセリフですか?」

「俺ん家じゃねーもん・・・こいつん家」

「・・・」

楠木を指差す火野上のセリフに、グウの音の出ない私。

助けを求めるように響加を見ると、響加は奇麗に微笑んでいるだけだった。


「つても、窓ガラスの件があって、ずいぶん避けれれてるけどな…お前…男からも、女からも…」


楠木の突っ込みが決まった!!

火野上の顔は、さらにぐしゃぐしゃに、しかめっ面になった。

そして、意地悪っぽく立ちあがると、楠木を見下ろして指を指した。

「覚悟を決めてもらうぜ!!!」

楠木は、そんな火野上とは視線を合わせず、頭を押さえている。


????????

私は、私と響加は、顔を見合わせた。

?????覚悟???





そして、

火野上は、今度はこっちを見た。

あら嫌だ。

目があっちゃったわ。



そして…

火野上は、私見下ろし、指を指して、力強くこう言った。


「おとりになってもらうぜ!!!」




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