夢を正夢にする夢
(Ⅳ)だって、知らなかったんです。
①
知らなかった。
そりゃぁ…楠木って、カッコイイさ。
えぇ…そりゃぁカッコイイですよ。
だけど…
知らなかった。
庭に干していた洗濯ものが、一つずつ一つずつ…
楠木本人が気がつくのに随分時間がかかったぐらい…
本当に
ゆっくりとしたペースで無くなっていく…
洗濯をしたての服…
確かに干していたのに、庭から、一つずつ一つずつ無くなっていた…
これが、一番最初の自覚症状だったらしい。
次に、良く分からない手紙。
『何年何組の○○と言います。何時にどこどこに来てもらえませんか?』
と、パソコンの文字で書かれ、投げ込まれた文章。
だけど、・・・実際、そこに行ったら誰も居ない。
さらに、・・・実際に書かれた組に、そんな名前の人間は居ない。
これは、未だに続いているらしい。
一時は、メールアドレスにも来ていたらしいんだけど…
『○○君にメールアドレスを教えてもらいました。付き合ってください。何時に○○でお話しできれば嬉しいです』
みたいな…
それからは、アドレスを変えて、メルアドも電話番号も人に教えなくなったらしい。
それも、まぁ大した事じゃないと、楠木は思っていたらしいんだけど…
でも、大事になりかけた事件があったらしい…
練習帰りに暗い道を歩いていた時の事…
いきなり、火を・・・・・・
知らなかった。
そりゃぁ…楠木って、カッコイイさ。
えぇ…そりゃぁカッコイイですよ。
だけど…
知らなかった。
庭に干していた洗濯ものが、一つずつ一つずつ…
楠木本人が気がつくのに随分時間がかかったぐらい…
本当に
ゆっくりとしたペースで無くなっていく…
洗濯をしたての服…
確かに干していたのに、庭から、一つずつ一つずつ無くなっていた…
これが、一番最初の自覚症状だったらしい。
次に、良く分からない手紙。
『何年何組の○○と言います。何時にどこどこに来てもらえませんか?』
と、パソコンの文字で書かれ、投げ込まれた文章。
だけど、・・・実際、そこに行ったら誰も居ない。
さらに、・・・実際に書かれた組に、そんな名前の人間は居ない。
これは、未だに続いているらしい。
一時は、メールアドレスにも来ていたらしいんだけど…
『○○君にメールアドレスを教えてもらいました。付き合ってください。何時に○○でお話しできれば嬉しいです』
みたいな…
それからは、アドレスを変えて、メルアドも電話番号も人に教えなくなったらしい。
それも、まぁ大した事じゃないと、楠木は思っていたらしいんだけど…
でも、大事になりかけた事件があったらしい…
練習帰りに暗い道を歩いていた時の事…
いきなり、火を・・・・・・