夢を正夢にする夢
あ、頭の中に星が乱舞している私の頭を、その手のひらで、鷲掴むかのように置いている…

☆ ☆ ☆ あぁ…星が見える…

でも、私はまだ、お星様にはなれないわよぉん~

って、あ、頭がおかしくなってきた…

ぅうむ。

もう、だめ・・・



「俺達さ、本当に、付き合っちゃおっか……」



バッキーーーーン☆☆☆☆☆

ドキッとした反面…

身体全身に、電流が走りぬけた!!!!!!!


静まれ!!

静まれ我が心臓よ!!!!!


両手で、胸を押さえ込んでも、心臓の高鳴りは、一方に収まる気配を見せてくれない!!

目には涙が滲んで来て…

もう…

どうしたら解からない!!!


「・・・・・・だ、ダメ??」


そんな私に、楠木は手を置いたまま、顔を覗き込んできた!!!


あ、ダメよ…

そんな・・・

だ、ダメ??って、可愛いスギルーーー!!!!




動揺を悟られたくない私は、意を決して、楠木の手を掴んで、両手で握りこんだ。



「それって…それって、本気でって事!?! お、・・」

「本気って事だよ。・・・とりじゃなくて・・・・」


向いあって、手を握りあって、語りあう私たち。

こんな…

こんな純愛って…

目頭が熱いけど、泣いている場合じゃないもの…


「私でよければ…よ、喜んで!! でも、でも…ちょっと色々足りないけど、いいの??」

「色々って??」

「い、色々。色気とかエロ気とか…」

「・・・っ」


クスクスと、歯を閉じたまま、楠木が笑う。
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