サヨナラのカタチ
そして『それ』もまた、告白の時と同様、突然だった。
『…別れよう、詩織』
目の前が真っ暗になった。
どうして?
なんで?
疑問ばかりが浮かんで、
健太くんに何も言うことができない。
『それじゃあ、元気で。
…ありがとう、詩織』
プツッと健太くんとの繋がりが切れる音がした。
ありがとう
なんて言わないでよ。
まるで…まるで、おしまいみたいじゃない…
…あ、いや。
もうおしまいなんだよね…
…健太くん。