【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
「あの、支倉さん。旭。」



教室の隅っこにいた私達。その私達に意外な人が近づいてきた。



「里奈…なんか、用?」



大事に至らなかったとはいえ、酷いことをされた旭は、小町里奈の姿に眉を寄せる。




小町里奈は、ごく、と唾を飲み込むとこう発した。



「許してとは言わない。けど…ごめんなさい。」



「はあ!?あんた、よくもぬけぬけと…。」



旭はキツイ一言を言おうとする。それが分かったから、私は旭の口を押さえた。
< 134 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop