【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
「うお!俺、今日部活だった!皆また明日なっ!」



「うげっ!私も!バイバーイ!」



軽音部のカゲと弓道部のマネージャーの里奈さんは部活で教室から出て行く。



「うちらも帰る?」



「うん。そうしようか。」



帰宅部の私達三人は立ち上がり、帰り支度をする。



「支倉美和さんいるー?」



そんな私達のいる教室に、私を呼ぶ男の人の声がした。



「わ、私ですけど。」



その声に反応しながら声の主の方を見る。



暗い茶髪の男子生徒。スリッパの色が違うから、この人は上級生だろう。
< 139 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop