【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》



風間先輩に着いて行った先は体育館裏。



見事な剛毛の雑草がある。これ、毟らなきゃいけないのかなあ…。



「あのー…私、なんか校則違反でもしました?草むしりならさっさと終わらせましょう!」



私は怒られる前に腕まくりをして、戦闘体制を整える。



しかし、その動きは風間先輩の笑い声で完全に止まった。



「ははは!やっぱり性格も最高!思った以上だね、支倉さん!」



「あの、あれ?もしかして、用事は草むしりじゃないと…?」



こくこくと頷く先輩。うわ…私、超はやとちりだよ。恥ずかしい。
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