【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
衝撃的な初の告白に、私はふわふわしながら校門に向かう。



すると、校門にはボーダー柄のネックウォーマーに顔半分をうずめたキヨちゃん。



私に気付くと、私の手を握って歩き出す。その手が冷たかったのから、ずっと待ってたことが窺える。



「キヨちゃんどうしたの?待ってたの?手、冷たいよ。」



いつもの柔らかい無表情とは少し違うような気がして、私は怖くなる。



キヨちゃん、なんだか機嫌が悪いみたい。



しばらく歩いて、人気のない公園の前でキヨちゃんは立ち止まった。
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