【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
「みー、付き合う?」



「そんなこと、すぐには…。」



こんなことキヨちゃんが聞くなんて、まるでキヨちゃんが私を好きみたいじゃん。



「キヨちゃんは何で私にそんなこと聞くの?」



カマなんてかけちゃダメなのは分かるけど、言わずにはいられない。



「みー、大切な存在。その恋人になる。いい男じゃ、なきゃ。」



なのに、私の期待通りにはならない『友達』としての答えが返って来たんだ。



私は、イジメられた時だって、旭が私の味方になってくれた時だって泣かなかったのに。



なのに、涙が自然と頬を伝った。
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