【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
「美和ぁ、お前のマニキュア貸して…って、何人形で遊んでんだ?」



アルパカをぎゅーっと抱きしめていると、部屋の扉が開く。



「姉ちゃんお帰り…っていうか、今日すっぴんなんだね。」



「おー、寝坊してね。…もしかして、泣いてた?」



姉ちゃんはずかずかと部屋に入って来ると、躊躇うことなくベッドに座る。



「友達絡み?それとも男絡み?」



「んー…中間くらい、かな。」



姉ちゃんはこういうことに関しては鋭いから隠せない。



誰にも言わないでもやもやしてるよりマシだ。私は姉ちゃんに全部話すことにした。
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