【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
そして姉ちゃんが言った一言。



「わけ分からん。そのキヨちゃん、むっつりか?」



私は思わずズコっと音が出そうな勢いでがっくりする。



「なんでそうなるかな。」



「だってキスやらハグやら真顔でするんだろ?変態じゃないの?」



キヨちゃんがこの会話聞いたら首捻っちゃいそうだよ。



「まあ…さ、美和に告った奴よりそいつが好きなら、悩む理由なくね?良いもんだぞー片想いも。」



「そう、だよね。うん!明日、断ることにする!」



やっと笑った私に姉ちゃんも笑顔になる。



「それでこそ私の妹だ!小さいことで悩んでんなっつの!」



やっぱり姉ちゃんに相談して良かった。
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