【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
今、世界で一番幸せなのは私だと思う。胸を張ってそう言える。
「Good Night…。」
キヨちゃんは立ち上がり片方パンプスの入った袋私に渡すと、私の頬に夕方来た時みたいに挨拶のキスをして帰って行く。
「ぐ…ぐんない!」
発音が綺麗過ぎて『ぐんない』と言っているようにしか聞こえない挨拶を私は咄嗟に真似て叫ぶ。
キヨちゃんは私の声に振り返り、緩やかに手を振るとその長い、歩幅の広い足で歩いて行ってしまった。
ヤバイ…幸せ過ぎてドロドロに溶けちゃいそうだよ。
祝えてもらえただけで嬉しいのに、こんなの、幸せすぎる。
私の16歳の誕生日は、絶対、一生忘れない素敵過ぎる誕生日になった。
「Good Night…。」
キヨちゃんは立ち上がり片方パンプスの入った袋私に渡すと、私の頬に夕方来た時みたいに挨拶のキスをして帰って行く。
「ぐ…ぐんない!」
発音が綺麗過ぎて『ぐんない』と言っているようにしか聞こえない挨拶を私は咄嗟に真似て叫ぶ。
キヨちゃんは私の声に振り返り、緩やかに手を振るとその長い、歩幅の広い足で歩いて行ってしまった。
ヤバイ…幸せ過ぎてドロドロに溶けちゃいそうだよ。
祝えてもらえただけで嬉しいのに、こんなの、幸せすぎる。
私の16歳の誕生日は、絶対、一生忘れない素敵過ぎる誕生日になった。