【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
前向き系女子、迷走
「いっけぇカゲー!ゴー!」
ある日の午前中、第二体育館は一年生の熱気に包まれていた。
今日は三学期に入って二日目の、クラスマッチの日。
一年生は第二体育館でバスケ。二年生はグラウンドでドッジボール。三年生は第一体育館でバレーをそれぞれしている。
私達5組は頭が悪い代わりに運動が出来る連中が固まっているから、かなりの盛り上がり。
特に男子はカゲを中心にかなりハイレベルな試合を展開している。
「わー!スリーポイント!旭今のカゲ見てた?」
バスケ部よりもバスケが上手いカゲはまたもやシュートを決める。
私は感動のあまり隣の旭をバシバシ叩いた。