【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》



試合が終わり、学級委員が表彰式で前に出る。



優勝の賞状を皆に見せて、皆も盛り上がる。



でも、私はどうしても、旭に聞きたいことがあって、心から喜べないでいた。



「よーし!あいつらがしれっと準備した菓子で、恒例の打ち上げやるべー!」



この間の合唱祭の時みたいに、男子達が買い出しに行ったお菓子とジュースを手に盛り上がるカゲやクラスメイト。



キヨちゃんは男子達にもみくちゃにされて困った顔をしていた。



私はそんな皆から一歩引いて、旭と二人で教室までの道のりを歩く。
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