【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
「あんさあ、旭…。」



「ん?どしたん?言ってみ?」



あまりにも深刻な顔をした私に、旭が顔を覗き込む仕種を見せる。



私はそんな旭に、思ったことを聞いてみた。



「旭さ……鷹見君のこと、好きでしょ?」



旭は私の言葉にびっくりしたのか愛嬌のある丸い目を、更に丸く見開いてぱちくりした。



今まで気付かなかったけど、今日のを見ていて分かったんだ。



旭のぼーっとしていた理由は、活躍するカゲじゃなくて、そのカゲをキヨちゃんと一緒にサポートしていた鷹見君だって。
< 206 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop