【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
「んで、旭はあれだな。ぴっぴに告ろうとしてる顔だなあれ。」



そこまで分かっちゃうカゲは、なんて察しがいいんだろう。



コントラバスの演奏を止めたキヨちゃんは、演奏する棒…名前なんだっけ?思い出せない。とにかくそれでカゲを小突いた。



「イテ!何さマッキー?」



「おとな、ぶるの、めっ。」



その言葉に、カゲは目を見開き、困った顔で笑う。



「こえーな。前から思ってたけどマッキーってエスパー?」



キヨちゃんの方が一枚上手で、カゲがホントは悔しかったり悲しい気持ちが分かってたみたい。
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