【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
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パワフル女子、秘密の箱
この冬一番の寒い温度になっている1月の下旬。
「ういーおはようっす。ってか教室あったけー!」
鼻を真っ赤にしたカゲが私と旭にカゲが挨拶をする。
「何そのマフラー。めちゃくちゃあったかそうなんだけど。」
「いやあ、恥ずかしながら俺の学校とは別のバンドのファンの子からもらっちゃって。」
旭はカゲの答えに「ふーん」と冷たい返事を返す。
「えー!こういう場合嫉妬とかしてくれないの?」
「何で。あんたが女の子に何もらおうが私には関係ないし。」
会話を聞いている限り、どうやら二人の恋はまだまだ進展の予知無しみたいだ。