【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
キヨちゃんがいないだけで、一日がセピア色になってしまう。



旭といても、カゲといても、他の人といても、なんだか物足りない気がしてならない。



学校生活で、私にとってキヨちゃんは必要不可欠な存在だから。



それだけ、キヨちゃんのことが好きだから。



「はあーもう!…帰り、お見舞い行こうぜ?美和ちゃん、なんか味気ない顔してるし。」



カゲのそんな一言で、私の一日は少しだけ鮮やかな色を取り戻した気がした。
< 231 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop