【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
「あんた達、ホント最低だな。」



向こう側からの一方的な言葉を止めたのは、キヨちゃんじゃない男の子の声。



「カゲ…?」



「何も知らないくせに。マッキーみたいに心配して行動も出来なかった、噂ばかりに惑わされる女々しい奴らのくせに。」



カゲの目は怒りに燃えていた。茶色いくりっとした目は、私の知ってるカゲのものじゃない。



「んだと!?」



3人のうちの一人がカゲの肩につかみ掛かる。



だけど、カゲは微動だにしない。その怒りに燃えた目で、相手をじっと見た。
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