【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
「よーし!いいこと思いついた!非常にいいこと!」



困り果てた私と旭、マイペースなキヨちゃんの静かな空間に、カゲのでっかい声が響く。



「マッキーここでとりあえずコンバス弾いて待ってて!美和ちゃんと旭は一緒に来て!はいっ!」



カゲは閃いたことを実行すべく、機敏な動きで指示して、私と旭を音楽室から連れ出す。



「ちょっとカゲ!何すんの?」



「何ってマッキーへ最高の誕プレ、だよ!」



そう言って笑うカゲは、やっぱり太陽みたいに眩しくて、私は直視出来ないでいた。
< 306 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop