【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
そして、カゲと私はとある準備を済ませ、第三音楽室の前で待っていた旭と合流する。
「やっぱり無理…!は、恥ずかしいよ。」
「何言ってんの!美和、女なら腹括れ!」
旭に言われ、私は顔を隠して立ち尽くす。
その間にも、カゲはキヨちゃんがコントラバスを弾いている音楽室のドアをガラリと開けた。
「マッキーお待たせ!今から俺達の誕プレ渡すからね!」
その声に、キヨちゃんは演奏の手を止めたらしく、音が止まる。
恥ずかしくて後ろの方にいた私だけど、旭とカゲによって前に出された。
うう…恥ずかしい……だって!