【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
ま……まさか!



と感づいた時、二重の音楽室のドアの、内側のドアがガシャンと音を立てて閉まった。



カゲが旭に頼んだのは、この第三音楽室の鍵を職員室から取って来ることだったんだ…。



私はどうしていいか分からず、キヨちゃんに背中を向けてうずくまる。うー、恥ずかしい!



だけど、後ろから腕が伸びてきて私の腰を捕らえると、悲鳴を上げる間もなく私はキヨちゃんに抱き抱えられた。



「あの…ち、近いんだけど。」



「みー姫、かじあさ、ことら、からの、誕プレ。だから、俺、何しても、自由。」



そ、そ、そんなわけあるかっ!
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