【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
「すごく、似合う。かわい。」



そんな甘い言葉囁かれたら、自惚れちゃいそう。



「みー、からは、誕プレ、ないの?」



キヨちゃんが柔らかく甘く囁くせいで、寒い格好をしてるのになんだか暑い。



キヨちゃんは後ろ抱きから、いわゆる『お姫様だっこ』に変えて、私ごと椅子に座った。



簡単な話、私は今、キヨちゃんの太股に座らされている。



「ふふ…!まっか。」



「だ、だってえ…!」



今絶対自分がパプリカみたいに真っ赤なのが分かるから、私は顔を隠そうとする。



だけど、それはキヨちゃんによって阻止された。
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