【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
こんなに見た目も中身も綺麗な人が、私なんかでいいのかな…?



「私、子供だし、顔だって普通だし、年下だし…その、胸だってないけど、それでも、いいの?」



「うん。俺、みーが、いいの。」



キヨちゃんはどうして私が求めている答えをくれるんだろう?やっぱり、エスパーなのかな?



「みー、早く大人、なりたい?」



キヨちゃんは優しく尋ねる。意図は分からないけど、私はたったひとつでも離れたキヨちゃんと私の大人への距離を埋めたくて



その灰色の目を見つめながら『うん』と頷いた。
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