【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》



「…………へっ?」



気付いた時には、私はもう音楽室の固い地面に組み敷かれていた。



「あの、これはどういう状況なのでしょうか?」



「みー、大人なりたい、言った。Bust size 気にしてる、なら、いっせきにちょっ。ね?」



いやいや!言ったけど、言ったけれども!



「待って、両想いになってすぐとか、マジすか!?」



慌てる私にキヨちゃんは、今まで見たことないような艶やかで、妖艶な笑顔を見せた。



「みー、俺が、大人に、してあげる。や?」



そんなとろけるような笑顔で言われたら、嫌だなんて言えるわけないじゃんか、馬鹿っ。
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