【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
私達は休憩がてら、近くの公園のベンチに座る。



…っていうか、周り、カップルだらけじゃん。



「いっただっきまーす!ん、うめえ。甘いもんってうめえわ。」



影虎は特に気にするでもなくチョコバナナのクレープを食べ始める。



「あのさー影虎、唐突かもしれないけど、なんで私のこと、好きなの?」



私は周りのカップルの幸せそうな顔を見ながら、ずっと疑問だったことを口にする。



「んー?」



そんな私の顔を、影虎は生クリームを口につけたまま見る。
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