【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
私も自分の頼んだ苺とメロンとミカンと生クリームのクレープを口にした。



「んまーい!何この生クリーム!絶妙な甘さじゃん!」



あまりにも美味しいクレープに、私は自然と笑顔になる。



「そう、その顔。俺は旭の食べる顔に惚れたんだ。」



「ふへっ?」



クレープのあまりの美味しさに、影虎への質問を忘れてたんだけど、その一言で現実に戻る。



「去年の4月さ、クラスの何人かで親睦会したじゃん?その時、旭が美味そうに焼肉食ってる顔見て、俺、この子と結婚するってビビッと来たんだよね。」



ま、まさか、そんな些細なことでこんなに好きになってもらえたなんて。
< 330 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop