【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
「それで、旭を毎日見るようになって、どんどん好きになった。それだけ。」



影虎はどうしてこういうことを平気で言えるんだろう。バンドマンって皆こうなのかな。



「でも私、別に可愛い方でもないし、スタイルも良くないし、性格だってこんなだよ?」



「んなことねーし!旭の食べる顔、世界で一番最強に可愛いんだよ?笑った顔も、泣いた顔も、少なくとも、俺にとっては一番なの。」



こんなことを言われて、嬉しくない女の子がいるのだろうか。



恥ずかしくなって俯くと、影虎がクレープを持ってる方の私の手を優しく握った。
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