【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
「他にも何か弾けたりして?」



「ん。バイオリン、ピアノ、三味線。」



す…すごっ!私なんかタンバリンしか弾けないよ。



「何?キヨちゃんの家ってどんだけ金持ちなの?英才教育?うちにも是非募金してくれ。」



思わず本音が出た私に、キヨちゃんは柔らかく目を細める。



「母さんの、趣味。付き合わされた、だけ。コンバスは、自分の趣味。」



言葉…というよりやっぱり単語なキヨちゃんだけど、何となく意味は分かる。



うちのお母さんも趣味で料理習ったり英会話習ったり裁縫習ったりで、私も付き合わされるからね。
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