【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
午後の授業も6限の古典。漢文がわけ分からなさ過ぎてうとうと。
私がと言うより、クラスのほとんどの人達がそうみたい。
疲れているせいか、静かな教室には無駄な雑音がほとんどない。
そんな教室の後ろのドアが、騒がしい足音と共に激しく開く。
先生も、私も、クラスメイト達も、皆がそっちを向く。
そこには、活発的な跳ねた黒髪ベリーショートの、ナチュラルメイクの女の子。
「な、なんだあの子。」
周りがざわざわする。そんな中、私はその子がナチュラルメイクなおかげで誰だか分かった。