【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
「………みーいいいわあああ!」
思いふけっている私は、甲高い大声で名前を呼ばれ、教室のドアの方に首を向ける。
そこには、栗色のマッシュボブにバッチリメイクの高校生。
ずんずん近づいてきたその子は、私をギューっと抱きしめる。弱った骨が折れそう。マジで。ってか誰さこの子は。
「美和っ!あんた目覚めたなら連絡しなさい!今朝美和ママから連絡があって初めてあんたが回復したのに気付いたんだから!」
この声、このシャンプーの匂い、そしてお母さんを『美和ママ』と呼ぶこの子、もしや…。
思いふけっている私は、甲高い大声で名前を呼ばれ、教室のドアの方に首を向ける。
そこには、栗色のマッシュボブにバッチリメイクの高校生。
ずんずん近づいてきたその子は、私をギューっと抱きしめる。弱った骨が折れそう。マジで。ってか誰さこの子は。
「美和っ!あんた目覚めたなら連絡しなさい!今朝美和ママから連絡があって初めてあんたが回復したのに気付いたんだから!」
この声、このシャンプーの匂い、そしてお母さんを『美和ママ』と呼ぶこの子、もしや…。