【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
「石葉のグループ…というと?」



「梶原さんと支倉さん。あと…眞木さんです。」



流石に小町里奈の言葉にざわざわと教室が煩くなる。



だって、クラスを纏めることになる集団に、旭やカゲならともかく、私やキヨちゃんがいるんだ。そうなるわ。



「石葉、小町がこう言ってるが、どうだ?」



「え…んー、まあ、俺も学校側からライブぶっこまれてるからなあ。…指揮者ならいいけど。……ねえマッキー、どうする?」


人が良いカゲは断れない。だから、キヨちゃんに話を振った。



「断っても、一緒。」



そんなカゲに、キヨちゃんが柔らかい無表情で答えた。
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